略して「もしブロ」…。いや、なんでも「もし××」って略せばいいってもんじゃないか…。
思えば、ちょっと前に一瞬「辞めましたブログ」というのが、やたらと一部のソーシャル メディア系のクラスタ (っぽい) 人たちの中で飛び交っていたような気がする。実際 Google で「を辞めました」で検索してみると、いきなりコレが一番上に出てくるし…。何よりも、検索窓に「を辞めました」と打ち込むだけで、ご丁寧に、こんな感じで教えてくれる。

個人的には「私はこれで会社を辞めました」って響きに、少しノスタルジーを感じてしまうわけで (笑)。
さて、本題。
そんなわけで、やたらと「…を辞めました」的なブログが出てきていたわけだけれども、これまで辞めて入ってを繰り返すこと 6 回。渡り歩いた企業の数は 7 社になってしまったボクが、あえて「…を辞めました」的なブログを書くとすると、どうなるか…、というコトをふと考えてみた。
そういえば、似たようなモノは過去に書いたコトがある。改めて読んでみると、コレ、まだ自分が前職に在籍中に (つまり最終出社日を待たずして) 書いていたのね…。うーむ…、なかなかいい度胸している。今となっては、とてもじゃないけれども、在籍中に「…を辞めましたます」なんてハナシは書けない。多分、今書こうものなら自分が…、というよりも在籍している組織、そしてクライアントさんまで巻き込んだ問題になってしまうかもしれない。うん、迂闊には書けない。
いや、そもそも在職中であろうがなかろうが、安易に「…を辞めました」って書くってこと自体、大なり小なり、何らかのインパクトが出てくるコトもあるかもしれない。少なくとも自分が前職をやめたとき、それはそれで色々とあった気がする。思ったより反響があって、大いに焦ったのを、今思い出した。最近の「…を辞めました」的なブログがあちこちに出てきた時も「そういえば、お前も以前書いてなかったっけ?」って、某ブロガー氏からツッコまれたような…。
ところで、そういった「…を辞めました」的なブログを読んでいると、実に色々と書いてあったりする。大体、その企業に入った頃の自分が何を考えて、何をしたかったか、とか、在籍期間中に、あんなコトやこんなコトをやったとか…。そして「今の自分は、こう思う」というのに続けて「That's why 自分は今の会社を辞めることを決心した」というハナシが出てきて「これからは ×××× 社で (あるいはフリーランスとして)、◯◯◯ を頑張る」というような決意表明があって、もちろん「みなさまに感謝」というような流れになってくるだろうか…。順番に多少前後はあったとしても、内容的には、こんなもんだろう。
・・・と、ここまで書いてみて、ふと気付いたんだけれども、コレってなんだか結婚式的なモノなのかなぁ…、と思ったりするわけで。「新郎 (新婦) は、×× で生まれ、子供の頃は ◯◯ に打ち込み、元気な幼少時代を過ごしていました」というところから始まり、「×× 大学に進学し、楽しい学生時代を過ごし…」と続き、「新婦 (新郎) とは、×× で初めて出会い、その後愛を育み…」となるような、あのお色直し中に見せられるビデオのような感覚。そして近しい人たちに「おめでとう」って言ってもらえて…、って感じ。来年結婚 10 年になる自分の、もはや半ばおぼろげになってしまった記憶をたどってみると、そんなイメージだったりするわけで。
そう考えていくと、ひょっとしたら「…を辞めました」的なブログってのは、ある意味、当の本人の「晴れ舞台」なのかもしれないと思い始めてきた。そう、オトコなら、明らかにちょっと衣装に「着られちゃってる」感が漂う、タキシードやフロックコート、もしくは紋付袴を身にまとっている状態。女性ならもちろんウェディングドレスであったり白無垢や打掛…、という感じだろうか。つまり「ソレを身にまとったあなたは、本日の、この宴の主役」的なアイテムが婚礼衣装だとすれば、「…を辞めました」的なブログってのは、ソレに近い位置付けになってくるんじゃなかろうかと… (無理があるか)。
だとしたら、自分は、こっ恥ずかしくて「…を辞めました」的なブログは書けないなぁ…、と思ったりもする。そもそもわざわざ着慣れない衣装を身にまとって「I am 主役 !!」なんてコトをやっている自分を想像すると、思いっきり恥ずかしいし (「お前、普段から目立ちたがり屋じゃないか」ってツッコミはしない方向で…)、そもそも「あんなコトやこんなコトをやって…」なんていうような、いわば「自分のキャリアの棚卸作業」なんて、あえてブログに書かんでも、Agent あるいは移籍先に resume として見せれば十分だろうし… (だって他の人からしてみたら興味も関心も無いだろうし)。そもそも現時点では、そんなに長々と書くほど御大層なコトをやってないだろうし… (そう考えると「…を辞めました」的なブログを書かれている方々ってのは、みなさん色々なコトをやっていらっしゃるのね…。すごいなぁ)。
うん、書けない。多分恥ずかしくて書けないし、そもそもあえて長文のエントリーにしたためるほど、色々なコトを今はまだやってない。それに「今の自分は、こう思う」とか「自分の夢を実現するために云々」というようなモノを、あえて長々と書くのも恥ずかしい (そりゃぁ、書かないだけで、ちゃんと自分のココロの中には常に思いがあったりするわけだけれども) し、そんなの他の方々が読んでもつまらんって思うだけだろうし (実際他人の、そういうハナシ聞いてもあんまりピンと来ないし)。
ただ、まぁ一点だけ「…を辞めました」的なブログを書くとしたら、それはあくまでも「業務連絡」としてというか、あまり関係者にご迷惑をおかけしないために、という意味合いになるかもしれない。たとえば名刺交換させていただいたり、あるいは何らかの形で面識のある方に対してであれば、メール等でお伝えするというコトはあるだろうけれども、コンタクト先がわからない方々にお伝えするとなると、たしかにご連絡という意味で書いた方がいいのかも。
例えば自分の場合、実際にあるのだけれども、ボクの書いている、このブログを読んで、会社に問い合わせが入ったりもするわけで。その中には、今まで全くお会いしたことの無い方もいらっしゃるわけで。
「…を辞めました」的なブログでも一つ書いておけば「あぁ、こいつは転職したんだな」って思ってくれるだろうけれども、そうじゃないと、やめた後になっても問い合わせが入ってくる可能性も出てくるわけで。そうなると問い合わせをする方もされる方も迷惑だろうし…。そう考えると多分、コレは書く必要があると思う。いや、書いておいたほうがいいよなぁ…。
なので、もしボクが「…を辞めました」的なブログを書くとしたら、それはきっと業務連絡というか、まさにお知らせ的なモノになるんだろうな…。「何をやってきたか」とか「今の自分は、こう思う」とか「自分の夢は、こういうモノだ」とか「これからも頑張るので、応援よろしく」とか、そういった要素は全て抜きにして、ただ単に「やめました」って事実をお知らせするだけのモノ。きっと 3 行くらいで終わっちゃうのかもしれない。
というわけで。
私は昨日 11 月 30 日をもって、バーソン・マーステラを退職いたしました。
そして本日 12 月 1 日より、違う業界で違う仕事を始めます。
みなさま、お世話になりました。今後ともよろしくお願いいたします。
熊村 剛輔